土地探しに疲れた人へ|理想の土地を見つけるコツと方法とは?おすすめのサイトも紹介

土地探しに疲れた人へ|理想の土地を見つけるコツと方法とは?おすすめのサイトも紹介

注文住宅でマイホームの新築を検討する際、まず必要になるのが住宅用地です。マイホームの新築は、間取りやデザインのプランニングに目が行きがちですが、後々リフォーム等で気に入らない箇所を直すことができる建物と違い、土地は動かすことができないため、土地選びを誤ると大きな後悔に繋がる可能性があります。

そういったことから、中々土地の購入を決断できず「土地探しに疲れた…」と感じている人も多いのではないでしょうか?そのような状態から脱出し、理想の土地を早く見つけられるように、土地探しのコツと方法、土地探しにおすすめのサイトをご紹介します。

目次

理想の土地を見つける4つのコツ

理想の土地を見つける4つのコツ

闇雲に土地を探していても、なかなか自分が思い描く理想の土地には出会えないものです。土地探しの期間が長くなればなるほど、土地探しに疲れてしまい、土地を探す意欲が弱まってしまうことも考えられます。

なるべく早く理想の土地に巡り合うために、土地探しのコツを4つ紹介します。

理想の物件の条件を明確にする

土地探しに限らず、マイホーム探しでやってしまいがちなこととして「とりあえず土地や建物を見に行く!」ということがあります。確かに多くの物件を見ることで知識や経験が養われるという良い側面はありますが、予算に合わない土地や建物を見ることで、理想と現実のギャップが大きくなってしまうという悪い側面もあります。

マイホームの価格は、土地価格と建物価格の2つで成り立っているため、建物に多くの予算を割り当てる場合には、土地の予算は必然的に少なくなります。そのため「小さい土地」・「形状の悪い土地」・「立地の悪い土地」といった条件の悪い土地を探す必要性に迫られます。

物件を見に行く前に、建物に最低限求める大きさや部屋数、駐車場の有無や日当たり、住宅設備や性能といった条件を明確にし、建物にかかる予算をある程度明確にした上で土地の予算を算出し、その予算で条件に合う土地があるかを調べるようにしましょう。

希望する立地の相場を把握する

希望する条件に合う土地が見つからない要因として「相場とかけ離れた価格で土地を探している」ということが考えられます。食料品や自動車等と同じように、土地にも相場というものが存在しています。地域ごとにおおよその相場があるため、相場を把握せずに土地探しをしていては、その土地が良い土地かを判断することも難しいでしょう。

土地の相場を把握することはそれほど難しくはありません。いくつかのポータルサイトを確認して、自分が探している周辺の土地情報を検索したり、近くの不動産会社に相談して現在売りに出ている物件だけでなく、過去に成約事例を見させてもらうことでおおよその相場観を身に付けることができます。

不動産会社には、不動産業者間で現在の販売物件と成約事例を共有する「REINS(レインズ)」というシステムが存在しているため、わざわざ多くの不動産業者に相談しなくても情報を得ることができます。

不動産会社やハウスメーカーを味方に付ける

土地探しのために不動産会社やハウスメーカーを訪れた際、「後々営業の電話がかかってくるのが嫌だ…」という理由から、連絡先を教えたくないと考える人も多いと思います。しかし、良い土地はポータルサイトやチラシで広告する前に売れてしまうことも少なくありません。

良い土地情報を入手した不動産会社は「このお客様なら絶対に買ってくれる!」と思う人から順に土地を紹介するため、「買う気があるか分からない…」「ちゃんとローンが通る人なのか分からない…」という人は良い土地を紹介する優先度は低くなってしまうでしょう。

不動産会社やハウスメーカーを味方に付けるために、営業マンには丁寧に接し、自分が探している土地の条件や、住宅ローンを組むことができることをしっかり伝えておくことが重要です。

古家付きの土地も検討範囲に含める

土地探しをする際、解体費用やリスク回避を理由に、更地の土地しか検討しない方もいらっしゃるかもしれませんが、古家付きの土地を検討範囲に含めることで、土地の選択肢を大きく広げることができます。

市場で売りに出ている土地は大きく「宅建業者が売主の土地」と「個人の方が売主の土地」の2つに分けられます。宅建業者が売主の土地の多くは、建物が解体されて更地の状態で売りに出されますが、個人の方が売主の土地の多くは、古家付きの土地として売り出される傾向にあります。

確かに、古家付きの土地を購入する際は解体費用がかかりますし、見えない部分が多いため後々トラブルになるリスクはありますが、その分安く購入できる可能性もあります。事前に不動産会社に相談して、解体費用の見積もりを出してもらったり、不動産調査を十分に行うことでリスクを避け、古家付きの土地も検討範囲に含めるのも良い方法です。

土地を探す方法を5つ紹介

土地を探す方法を5つ紹介

自分の理想の土地をイメージ出来ても、「その土地をどうやって探せば良いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。土地を探し方には主に5種類の方法があります。

どれか一つだけに絞るのではなく、あらゆる方法で土地探しを行った方が希望の土地が見つかる可能性は高くなります。これからご紹介する、それぞれの探し方の特徴やメリット・デメリットを参考にして、ご自身に合った土地探しを実践してください。

不動産会社に依頼する

土地探しを行う上で最も一般的な方法です。土地の情報は不動産会社に集まるため、土地を探している周辺の不動産会社に訪問することで、多くの土地情報を得ることができるでしょう。

不動産会社は、公益社団法人不動産流通機構が運営する「レインズ」によって物件情報を共有しているため、不動産会社一社に相談するだけで十分な情報を得られますが、「売却を依頼されて一定期間経過していない土地」や「一般媒介により売却依頼を受けている土地」、「宅建業者が売主で自社でのみ販売する土地」などは、レインズに掲載する義務がないため、土地情報を提供してくれる不動産会社が限定されてしまいます。

そのため、物件情報を豊富に持っていそうな複数の不動産会社に訪問し、自分が探している土地の条件を正確に伝え、不動産会社と良好な人間関係を構築することが重要です。

チラシで情報を集める

探している土地が今住んでいるエリアと近いのであれば、チラシで土地情報を集めるのも有効な方法です。最近はインターネットが普及することで、チラシを配布する業界も少なくなってきましたが、不動産業界ではまだまだチラシを広告媒体として利用している不動産会社が多く存在しています。

土地の売却を依頼されたばかりの不動産会社は、物件情報を独占できる期間中に買主を見つけて両手取引で成約したいと考えているため、売却物件の周辺の住宅に手撒きチラシや折り込みチラシを配布します。

チラシに掲載する物件は、売り出されたばかりの物件情報であることが多いため、新しい土地情報を求めている方にとっては有益な情報である可能性が高くなります。ただし、実際には売りに出ていないおとり物件をチラシに掲載する不動産会社もまだ存在しているため注意が必要です。

ハウスメーカーに依頼する

ハウスメーカーの中には、不動産会社と良好なパートナーシップを結んでいるハウスメーカーも多く存在しています。中にはグループ会社として仲介会社や分譲会社を保有しているケースもあり、独自の土地情報を持っている可能性があります。建築相談と併せて土地探しを依頼しておくのが良いでしょう。

ハウスメーカーとしても、土地が見つからない限り建物の話を進められないため、必死に希望に合った土地を探してくれます。あらかじめハウスメーカーに希望の間取りや予算を伝えておくことで、土地情報を紹介する前にハウスメーカー側で希望に合う土地かどうかを判断してくれるため、効率的な土地探しができるでしょう。

ただしハウスメーカーによっては、自社での建築を条件に土地を紹介してくるケースもあるため、建物の新築を依頼する予定ではないハウスメーカーから土地の紹介を受ける場合は注意が必要です。

自分の足で探す

家を建てたいエリアが近くなのであれば、実際に現地に赴いて売り土地を探すのも一つの方法です。売り物件の大半は、不動産会社の看板や幟が立てられているため、探すエリアが限定されている場合には比較的容易に土地を探すことができます。実際に足を運ぶことにより、周辺の雰囲気や住環境を体感することができるのが利点です。

ただし、売り物件でも看板や幟が立てられていない場合があることや、探すエリアが広範囲の場合には多大な時間を要することになるため、あくまで探すエリアが狭い場合に限定するのが良いでしょう。

インターネットで検索する

インターネットやスマートフォンの普及によって、土地探しに便利なサイトやアプリが多く誕生しています。Googleなどの検索エンジンで「○○○市 売り土地」等のように検索することで、非常に多くの情報を入手することができます。

様々なポータルサイトも存在しており、サイト上では土地情報を検索しやすいように設計されていることから、ストレスなく土地を探すことが可能になっています。それぞれの不動産会社が運営している自社ホームページと併せて利用することで、エリア内で販売中の土地情報の多くを網羅することが可能です。

ただし、売主の事情によって「インターネット上で広告しないで欲しい…」といった売り物件も存在していたり、インターネットの更新を怠っている不動産会社がすでに成約済の土地情報を掲載しているケースもありますので、インターネットだけで土地探しを行うのではなく、今回ご紹介した5つの方法を併用して、ご自身が希望する土地に巡り合う可能性を高めていきましょう。

土地探しに役立つおすすめサイト5選

土地探しに役立つおすすめサイト5選

土地探しには様々な方法がありますが、やはり「家にいながら簡単に土地を探したい」と考える人にとって、インターネットはとても便利なツールだと言えます。

最近ではスマートフォンの普及によって、どこにいても土地を探すことができるため、「効率的に土地探しができるサイトを知りたい」と考えている方も多いでしょう。

そこでここからは、土地探しに役立つサイトを5つご紹介します。ここで紹介する5つ以外にも多くのサイトがありますが、情報が重複している場合も多いため、これらのサイトを抑えおくことでほぼ全ての土地情報を網羅することができます。

スーモ(SUUMO)|土地購入(宅地・分譲地・売地)情報探し

スーモは、数多くのメディアを運営している株式会社リクルートが運営している不動産ポータルサイトです。土地、一戸建て、マンションなど数多くの物件が掲載されており、取り扱い物件数は国内最大級です。

地域や沿線だけではなく、地図や価格相場からも物件を検索することができ、希望の土地を見つけやすくなっています。掲載できる写真点数も多く、現地に赴かなくてもサイト上で概ねの判断をすることができます。

注文住宅の情報が掲載されている「スーモ注文住宅」、プロのアドバイザーに住宅購入の相談ができる「スーモカウンター」、住宅ローンや資金計画の相談ができる「スーモ家とお金の相談」など様々なサービスが提供されています。

ライフルホームズ(LIFULL HOME’S)|全国の土地を探す

ライフルホームズは、株式会社LIFULLが運営する不動産ポータルサイトです。賃貸や売買、土地、一戸建て、マンションなど幅広い物件が掲載されているほか、注文住宅や不動産売却までカバーしています。

駅や路線、通学時間や駅からの移動時間等から土地情報を検索できます。他サイトでは、同一物件でも掲載会社が違うと別物件として表示されることが多いですが、ライフルホームズでは、掲載会社が違っても同じ物件は1物件として表示されるため、「物件ページを開いたら同じ物件だった…」ということがありません。

物件ページの写真点数も多く非常に見やすく作られているとともに、検索のしやすさにも定評があるため、利用ユーザー数の多い人気のポータルサイトです。

アットホーム(at home)|土地の物件情報を探す

アットホームは、アットホーム株式会社が運営する不動産ポータルサイトです。広告掲載料の安さから、不動産会社の登録社数は業界の中でもトップクラスを誇っています。

特集情報が豊富で、様々な条件ごとに物件の検索が可能となっていますが、掲載物件数は上記の2つと比べると少なくなっています。ただし、登録社数が多いことからアットホームにしか掲載されていない物件もあるので、チェックしておくことをおすすめします。

アットホーム不動産情報ネットワークによって、業者間の物件情報の公開や収集を効率化することにより、サイト以外での不動産流通の促進にも力を入れています。

ニフティ(nifty)不動産|土地をまとめて検索

ニフティ不動産は、インターネットサービスを提供するニフティ株式会社のグループ会社である、ニフティライフスタイル株式会社が運営する不動産ポータルサイトです。ニフティ不動産の大きな特徴は、大手不動産ポータルサイトから物件情報をまとめて一括で検索できる点にあります。

「スーモ」「ライフルホームズ」「ヤフー不動産」「ホームアドパーク」「ピタットハウス」「不動産なび」等から物件情報を収集しているため、とても網羅性の高い不動産ポータルサイトだと言えます。

情報元のポータルサイトから情報を収集するのにタイムラグが生じるため、最新の情報を得にくいという点には注意が必要ですが、複数のサイトに載っている情報を一元して見ることができるためとても便利です。

不動産ジャパン|売買物件(土地)を探す

不動産ジャパンは、公益財団法人「不動産流通推進センター」が運営するポータルサイトです。ほぼ全ての不動産会社が加盟する4つの不動産流通団体の物件情報を提供しています。

掲載されている物件数が少なく、物件ページも画像が少なく見やすいとは言えませんが、公益財団法人が運営しているサイトのため、他のポータルサイトには掲載されていない物件もたまに存在しているため、時間に余裕がある場合にはチェックしても良いかもしれません。

まとめ

この記事では、土地探しに疲れた方に向けて、土地探しのコツや方法、土地探しにおすすめのサイトをご紹介してきました。

マイホームの新築を検討する際、どのような土地に建物を建てるのかを考えることはとても重要なことです。長期間に渡り住み続けるために、通勤時間の長さ、買い物施設の有無、周りの住環境、子供が通う学校への距離等、土地を選ぶ基準は非常に多く、それらの条件を満たす土地はなかなか見つかりにくいでしょう。

土地探しの期間が長引くことで、土地探しに疲れてしまってそもそもマイホームを購入することを諦めてしまったり、妥協して自分が希望していた土地とは大きく異なる土地を購入してしまう前に、今回ご紹介した土地探しのコツや方法をお試しいただき、できるだけ早くあなたが希望する土地が見つかれば幸いです。

注文住宅は、「どのような建物を建てるのか?」を明確にし、希望する建物に合う土地を探した方が効率的に土地を探すことができます。もし、まだ建物のプランが決まっていない場合には、先にハウスメーカーや工務店に相談しておくことをおすすめします。

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