新築一戸建てへの引っ越し前(入居前)にやることは?手続きや挨拶等のすることリスト

賃貸物件には家具が揃っているケースも多く見受けられますが、新築一戸建てを購入した場合は、基本的に家具や日用品など、ほぼ全てのものを自分で揃えなければなりません。
また、ガスや電気の開通手続き、引っ越し業者の手配など様々な準備が必要です。引っ越しを直前に控えて慌てないためにも、事前にやることをしっかり把握しておきましょう。
この記事では、引っ越し前にやることを時系列順にまとめ、準備をし忘れることがないように期間ごとに区切ってやっておくべきことを記載していますので、お引越しの準備にご活用ください。
引っ越し前(入居前)にやること|全体の流れ

まずは、購入する新築一戸建てが見つかってから、入居までにやることの全体の流れを理解しておきましょう。新築一戸建てへの引っ越しの大まかな流れは以下のようになります。
- 引っ越し先の新築一戸建ての決定
- 全体スケジュールの決定
- 引っ越し業者の手配
- 旧居の退去手続き
- 転校(転園)手続き
- ガス・電気・水道の手続き
- 役所での手続き
- 郵便物の転送手続き
- 家具・家電の購入・レイアウト決定
- 新築一戸建ての引き渡し・決済
- 荷物の梱包・荷造り
- 引っ越し
- 近隣住民への挨拶回り
- 各サービス会社の住所変更手続き
上記の作業を、引っ越し前後にやっていく必要があります。作業内容によっては、引っ越し先が見つかってからすぐにやらないといけないこともあるため、早めに行動しておくことが重要です。
手続きを忘れてしまうと引っ越し自体が遅れてしまい、旧居の賃料と新居の住宅ローンを二重で支払うことにもなりかねないため、作業すべきタイミングをしっかり把握しておきましょう。
それではここからは、引っ越し前にやることを時系列順に詳しく解説していきます。
引っ越し先が見つかったらすぐにやること

まずは、引っ越し先の新築一戸建てが見つかった時点でやるべきことを紹介します。ついついし忘れてしまうと、引っ越し自体に影響を与えてしまうため、出来るだけ早く準備に取り掛かりましょう。
①売買契約・住宅ローン内諾
引っ越し準備を始める前に、まずは購入する新築一戸建てを決める必要があります。家の間取りや駅からの距離、周辺に買い物施設があるかなどを確認し、自分の好みや生活スタイルに合った物件を探します。
良い物件が見つかったら売買契約を締結し、金融機関に住宅ローン審査を提出します。住宅ローンの内諾が下りていない状態では、新築一戸建てを購入できるか確定していないので、必ず住宅ローンの内諾が下りてから引っ越し準備を始めるようにしましょう。
②全体スケジュールの決定
新築一戸建てに引っ越すことが確定したら、全体スケジュールを決めていきます。引っ越しは新築一戸建ての引き渡しが完了していないとできないため、引き渡し日を軸に考えていくと良いでしょう。
引き渡し日は売買契約書もしくは新築工事請負契約書に記載されていますが、多少前後する可能性があるため、不動産会社もしくはハウスメーカーに聞くのが確実です。
引っ越し日が決まったら、「何をいつまでにするか?」を考え、無理のない範囲でスケジュールを立てていきます。これからの行動内容を決める大切な工程のため、しっかり考えることが重要です。
③引っ越し業者の手配
引っ越し業者は全国で3,000社ほど存在していると言われており、全国展開している大手企業から地域密着型の企業までさまざまです。サービスの質や価格も異なることから、引っ越し業者選びに悩む人も多いかもしれません。
また、引っ越しサービスの価格は季節によって幅があり、繁忙期の3月・4月頃は高額になります。業者の見積もり額にも大きな差が生じる可能性があるので、必ず複数社に相見積もりを依頼しましょう。
④旧居の退去手続き
賃貸物件に住んでいる場合には、引っ越し日が決まったら早めに解約を申請する必要があります。賃貸契約の内容によって解約ルールは異なりますが、遅くとも退去日の1カ月前までには申請しておくのが一般的です。
解約の申請が遅くなると退去が一カ月遅れてしまい、余計な家賃を支払わなければならなくなるため、引っ越しが決まったら早めに不動産会社もしくは大家さんに連絡を取っておくことが重要です。
解約申請の期限が分からない場合には、入居時に締結した賃貸契約書で確認できます。また、周辺に駐車場を借りている場合にはそちらも忘れず解約申請を行うようにしましょう。
⑤転校(転園)手続き
子供が幼稚園や学校に通っている場合には、転園・転校手続きが必要です。転校手続きは在学校で用意してもらう書類が必要で、書類準備にかかる期間は学校によって違います。
公立の小中学校の場合は、在学校から在学証明書等の書類を受け取り、役所でもらえる転入学通知書と一緒に転入先の学校に提出します。小学校・中学校・高校の違いや公立・私立の違いで転校の流れが異なるので、在学校や転入先の学校に相談しながら進めることが重要です。
引っ越しに合わせてスムーズに転校するために、なるべく早く転校手続きを済ませておきましょう。
⑥不用品・粗大ごみの処分
新居に持っていく予定がない不用品や粗大ごみは早めに処分しておくことで、室内がスッキリ整理されて引っ越しの準備がしやすくなります。
不用品や粗大ごみは、自治体やリサイクル業者に回収を依頼する方法のほかに、インターネットオークションやフリマアプリを活用して売却することができます。
インターネットオークションやフリマアプリを活用して不用品や粗大ごみを売却する場合、買い手が見つかるまでに時間がかかることもあるため、なるべく早い段階で手続きをしておきましょう。
引っ越し1カ月前~1週間前にやること

引っ越しの1カ月~1週間前になると、引っ越しに向けて本格的に準備を進める時期です。新居での新生活をスムーズに始めるために、ライフラインの停止・利用開始の手続きを忘れずしておきましょう。
⑦家具レイアウト・部屋の割り当ての決定
家具や家電のレイアウト、誰がどの部屋を使うかなどを引っ越し前から考えておくことで、引っ越し当日の運び込みや家具・家電の購入検討がしやすくなります。
間取り図だけで判断できない場合は、設計士が作成した寸法入りの平面図・立面図を利用するほか、必要に応じて不動産会社やハウスメーカーに内覧したい旨を伝え、しっかり寸法を確認し、家具や家電のサイズ間違いが起きないように心がけましょう。
⑧あまり使用しない物を梱包
引っ越し前の負担を少なくするために、使用頻度の低いものは先に段ボール箱に詰めておきます。オフシーズンの衣類や書籍・食器類など、普段あまり使用しないものを優先的に詰めていきましょう。
後々管理がしやすいように段ボール箱に油性ペンで番号を書いておきます。さらに、新居の間取り図に番号を割り当てておき、段ボールの番号と紐づけておくと引っ越し当日に効率的に作業ができます。
⑨電気・ガス・水道の手続き
電気やガス、水道の使用停止手続きをしておかないと、退去後も料金が発生してしまう恐れがあります。各会社に早めに連絡をし、いつまで利用するかを伝えておきましょう。
それぞれの手続きはインターネットや電話で行えます。インターネットを利用すると、24時間いつでも申請できるので便利です。ほとんどの場合は使用停止の立会い不要で完了しますが、立ち合いが必要な場合があるので確認しておきましょう。
旧居の使用停止手続きと併せて、新居の使用開始手続きも必要です。使用開始の手続きを忘れると引っ越してから数日間電気やガスが使えない可能性があるため、忘れずに手続きしましょう。
⑩インターネット回線の手続き
インターネットを利用している場合は、解約・継続の手続きが必要です。解約する場合、プロパイダーによっては、早めに手続きをしないと翌月分の利用料金を支払わなくてはいけなくなる場合があります。
また、継続利用したい場合でも、地域によっては対応していない場合があります。旧契約と比べてお得なプランが提供されている可能性もあるため、引っ越しを機にライフスタイルに合ったお得なプランへの変更を検討してみても良いかもしれません。
⑪固定電話の手続き
固定電話を利用している場合、契約中の固定電話からNTT東日本もしくはNTT西日本に電話することで、引っ越し手続きを行なえます。固定電話から局番なしの「116」で繋がります。
固定電話以外から手続きをしたい場合は、フリーダイヤルに電話するかインターネットから手続きが可能です。NTT東日本、NTT西日本の電話番号は下記の通りです。
- NTT東日本:0120-116-000
- NTT西日本:0800-2000116
インターネットでは24時間受付を行っているため、仕事等で日中に電話がしにくい人はインターネットでのお手続きが便利です。
⑫転出に伴う役所手続き
引っ越し先が異なる市区町村の場合は、役所に転出届を提出する必要があります。マイナンバーカードを発行している場合は、オンラインや郵送での手続きも可能です。
児童手当を受けている場合は、「児童手当受給事由消滅届」が必要です。介護保険や医療費助成を受けている場合も同様の届出が必要となるため、市区町村から福祉関係の受給を受けている場合は窓口に相談しましょう。
また、国民健康保険に加入している場合は、資格喪失手続きを行います。なお、印鑑登録は転出届をともに抹消されるため手続きは不要です。
⑬郵便物の転送手続き
転送手続きを行っておくことで、旧住所宛ての郵便物が自動的に転送されます。郵便物の受け取りでトラブルが起こりにくくなるため、引っ越し前に必ず手続きをしておきましょう。
転送の手続きは郵便局窓口のほか、インターネットでも行えます。郵便局に訪問する時間が作れない場合はインターネットでの手続きが便利です。
なお、転送手続きの有効期間は1年間です。1年間が経過した後は、旧住所宛てに届いた郵便物は差出人に返還されてしまうため、転送期間中に住所変更の手続きを忘れず行いましょう。
⑭設備・家具・家電の購入、配送手配
引っ越しをきっかけに家具や家電を入れ替える人は多いです。家具や家電の種類によっては、納品に時間がかかる物もあるため、出来るだけ早く購入し配送手配をしておかなければなりません。引っ越し時に購入が必要な設備・家具・家電は物件や世帯によって異なるため、事前に何が必要かをしっかりと検討しておくことが重要です。
【設備関係】
- 照明
- カーテンレール
- カーテン など
【家具】
- ダイニングセット
- ソファ
- リビングテーブル
- テレビ台
- ベッド
- 収納ラック など
【家電】
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- 電子レンジ、オーブン
- エアコン など
家具や家電の寸法を間違えてしまうと、新居に設置出来ない可能性もあるため事前にしっかりと寸法を測っておきましょう。特に冷蔵庫などの大型家電は、搬入経路も踏まえて考えておかないと運び入れが出来ない恐れがあるので注意が必要です。
また、家具や家電の配送手配を行うために新居の住所を記載する必要がありますが、購入する新築一戸建てによっては住所がまだ決まっていない場合があります。住所は建物がある程度完成してきた時点で、役所に住居表示申請を行うことで決定されます。配送手配を行う前に、不動産会社やハウスメーカーにすでに住居表示申請を行っているか確認しておきましょう。
引っ越し1週間前~前日までにやること

引っ越しまで1週間を切ると、主に身近でよく使う物の梱包等を始めていきます。近隣住民に挨拶する際の手土産も前持って用意しておくと良いでしょう。
⑮よく使う物の梱包
引っ越し当日の作業をスムーズに進めるためには、全ての荷物を前日までに梱包しておくのが良いと言えます。引っ越し日が近づくにつれ、日常的によく使う物の梱包を進めていきましょう。
ただし、日常的によく使う物は梱包後も使用する可能性が高いため、まとめて段ボール箱に梱包し必要に応じてすぐに中身を取り出せるようにしておくのがポイントです。
また、引っ越し業者に収納ラックやベッド、テーブルなどの大型家具の解体を依頼しない場合は、自分で解体を済ませておく必要があります。引っ越し当日は忙しくなるため、前日までに解体を済ませておきましょう。
⑯食品の整理・廃棄
引っ越しの前日~当日は冷蔵庫の使用が出来なくなる時間があるため、冷蔵庫の中身を整理しておきましょう。使いきれなかった不要な食品は前日までに廃棄しておきます。
廃棄する食品を減らすために、引っ越し前の買い物は最小限に抑える必要があります。どうしても新居に運びたい食品がある場合は、クーラーボックスに入れて保管しておきましょう。
⑰挨拶用の手土産の用意
引っ越し当日には、新居周辺の近隣住民に手土産を持って挨拶回りをするのがベターです。当日に手土産を購入しようとすると、新居周辺のお店を知らなかったり、引っ越し作業に追われて買いに行けなかったりする可能性があるので、前日までに用意しておきましょう。
手土産の種類は、クッキーの詰め物などが一般的ですが、タオル類や洗剤類など人によってさまざまです。1件あたり500円~1,000円程が相場となります。
⑱パソコンデータのバックアップ
自宅にパソコンを設置している場合は、万が一に備えてデータのバックアップを取っておく必要があります。パソコンは振動に弱く、どれだけ注意を払ってもパソコンの運び込み時にトラブルが起こる可能性はゼロではありません。
家族との大事な思い出写真、仕事で使用するファイル、連絡先データやメール履歴など、自分が大切にしているデータのバックアップは必ず取っておきましょう。
⑲新居の清掃
引っ越し前の新居には物が何もない状態です。新居に家具や家電を運び入れると、隅々まで掃除をすることがしにくくなってしまうため、引っ越し前に徹底的に掃除しておくのがおすすめです。
新築一戸建てであっても、工事中に発生した小さい埃などが溜まっていて意外と汚れているものです。掃除をすることで新居に対する愛着も芽生えてくるので、しっかりキレイにしてあげましょう。
⑳旧居のごみ出し
旧居が賃貸物件の場合は、退去後にごみ等を残しておくことが出来ないため、引っ越し前にごみを処分しておかなければなりません。引っ越し日が決まった時点で最後のごみ出し日を確認しておきましょう。
万が一賃貸物件にごみ等を残して退去した場合、ごみ処分費用として敷金から差し引かれる可能性があります。後々のトラブル回避のためにも、ごみはしっかり処分することが重要です。
㉑冷蔵庫・洗濯機の水抜き
冷蔵庫や洗濯機の水抜きをせずに運搬すると中の水が漏れてしまい、一緒に運んでいる荷物が濡れてしまう可能性があるため、引っ越しの前日に水抜きを行う必要があります。
冷蔵庫は引っ越しの前日にコンセントを抜き、引っ越し当日に水受けトレイに溜まっている水を捨てます。製氷機用の水や製氷機で作られた氷も同時に捨てましょう。
洗濯機は、給水ホースの蛇口を閉じてから洗濯機を2~3分ほど回し、電源を切れば給水ホームの水抜きが出来ます。その後給水ホースを取り外し、再度電源を入れて脱水のみを行うことで洗濯機の水抜きが完了します。
引っ越し当日にやること

引っ越し当日は旧居と新居の両方でやることがあるため、事前に担当を割り当てておく等の工夫が必要です。当日に効率良く作業が出来るようにしっかり準備しておきましょう。
㉒荷物の最終梱包・搬出・搬入
引っ越し当日まで使用していた物などの最終的な梱包を行い、引っ越し業者に指示を出しながら搬出作業を行います。引っ越し当日まで使用していた物は新居でもすぐに使えるようにしておきましょう。
旧居の荷物をトラックに詰め込み終わったら、引っ越し業者は新居に向けて出発します。この時点ではまた旧居でやることがあるため、旧居に残る人と新居に向かう人をあらかじめ決めておくと良いでしょう。
㉓電気・ガス・水道の使用停止
事前にライフラインの使用停止手続きを行っているため、基本的に引っ越し当日に行う作業はありませんが、ガスの閉栓に立ち合いや料金の清算が必要な場合があります。手続きを行う際に、使用停止時に立ち合いが必要かどうか確認しておきましょう。
㉔旧居の掃除・鍵返却
旧居の荷物の搬出が全て終わったら、旧居の掃除をしておきましょう。賃借人には原状回復義務があり、汚い状態で退去するとクリーニング費用を敷金から差し引かれる可能性があります。また、旧居の掃除をしながら忘れ物チェックができるので一石二鳥です。
旧居の掃除が終わったら、不動産会社との立ち合いを済ませて鍵を返却します。明け渡しをスムーズに行うために、あらかじめ不動産会社と時間調整をしておきましょう。
㉕引っ越し業者への指示
新居に荷物を運びこむ際、事前に番号や家具レイアウトを書いた間取り図を渡しておけば搬入作業がスムーズに進み、引っ越し後の家具や段ボールを移動させる手間を省くことができます。
引っ越し当日に細かく指示を出さなくても済み、引っ越し作業にかかる時間の短縮にもつながるため、作業を始める前に引っ越し業者と十分な打ち合わせを行うことが重要です。
また、引っ越し作業で新居に傷が付く可能性もあるため、引っ越し作業に取り掛かる前に、引っ越し業者と新居の現状確認を行っておいた方が良いでしょう。
㉖ご近所への挨拶回り
引っ越し作業でご近所さんに迷惑をかけてしまう可能性も考えられるため、新居に到着したらご近所への挨拶回りを行います。心地良く新生活を始める上でご近所の理解は重要となるため、出来るだけ早いタイミングで挨拶しておきましょう。
引っ越し作業に追われて挨拶に行くのが遅くなってしまった場合は、夜間に行くと却って迷惑をかけてしまうこともあるため、無理せず翌日に挨拶回りをした方が良いでしょう。
㉗購入した家具・家電の受け取り
引っ越しに伴い家具や家電を新調した場合は、配送業者から家具や家電を受け取りますが、物によっては引っ越し作業中に来られると引っ越し業者に迷惑をかけてしまうことも考えられます。引っ越し作業に支障をきたすことがないか、あらかじめ引っ越し業者に相談しておくようにしましょう。
㉘引っ越し料金の精算
引っ越し料金の支払いタイミングは、作業開始もしくは作業完了後どちらかとなります。業者によってはクレジットカードの利用ができない業者もあるため、事前に精算方法について確認しておきましょう。
引っ越し業者が帰る前に、搬入した荷物の数や家具の配置に問題がないか、新居に傷が付いていないかを引っ越し業者と立ち会いながら行いましょう。
㉙電気・ガス・水道の使用開始
事前に使用開始手続きをして、引っ越し当日から電気・ガス・水道を使えるようにしておきましょう。基本的に電気と水道の開栓に立ち合いは不要ですが、ガスの開栓には立ち合いが必要となります。
引っ越し後にやること

引っ越しが無事に完了しホッとするのも束の間、引っ越し後にやることがまだ残っています。新居での荷ほどきや整理整頓を行いつつ、各手続きも忘れずに行いましょう。
㉚荷ほどき・整理整頓
引っ越し作業が完了したら、段ボール箱から荷物を取り出して整理整頓をしていきます。まずはキッチン・浴室・寝室など、必要性の高い場所から整理していくと良いでしょう。
段ボール箱を開封して整理整頓をしながら段ボールの処分をしていかなければなりません。一日で終わらすのはかなり大変なので、優先順位を付けながら作業を進める必要があります。
㉛転入・転居に伴う役所手続き
異なる市区町村に引っ越した場合は、前住所の役所で入手した転出証明書と身分証明書、印鑑等を持参し、引っ越し後14日以内に「転入届」を提出しなければなりません。ほかにも役所での手続きが必要なものがある場合は、まとめて手続きをしておきましょう。
- マイナンバーの住所変更
- 国民健康保険加入手続き
- 国民年金の住所変更
- 印鑑登録
- 児童手当の転入手続き
- 福祉・医療手当の住所変更
- 原付・軽二輪・小型二輪の登録変更
- ペット(犬)の登録 など
同じ市区町村の場合は、14日以内に「転居届」を提出する必要があります。役所での手続きには期限が定められているものも多いため、出来るだけ早めに手続きをしておくことが重要です。
㉜転校(転園)の最終手続き
引っ越し後の転校手続きでは、前住所で受け取った書類が必要となります。公立の小中学校の場合は、在学証明書・教科用図書給与証明書・転入学通知書を提出します。転入学通知書は、役所で転入届を提出した際に役所で発行されるため、転校手続きの前に役所手続きを済ませておきましょう。
私立の小中学校に転校する場合は、願書の提出や試験・面接が必要となり、学校によって必要書類も異なります。事前に転入希望の学校に確認しておきましょう。
㉝各種登録変更手続き
上記の手続き以外にも、各種登録変更手続きが必要です。必要な手続きは人によって異なりますが、主に以下のようなものがあります。
- 携帯・スマートフォンの住所変更
- クレジットカードの住所変更
- 新聞の住所変更
- 各種保険の住所変更
- 銀行、証券口座の住所変更
- 運転免許証の住所変更
- 軽自動車の住所変更
- 自動車の登録変更
- 自動車保管場所の変更申請
- パスポートの本籍地変更(本籍を変更した場合)
- 資格関連の住所変更
- 各サイト・アプリの住所変更
各種登録変更手続きをし忘れてしまうと、注文した商品が誤って旧住所に届いたり、重要な郵送物が届かず後々トラブルに発展する可能性もあるため、早めに手続きをしておきましょう。
引っ越し時にやることを把握して早めに準備しよう

この記事では、引っ越し前にやることを時系列順に紹介しました。やるべきことやタイミングはご家庭によって若干異なりますが、大まかな流れを把握してスムーズに引っ越しができるように準備しましょう。
手続きを忘れてしまうと新生活に支障をきたすことも考えられるため、事前にやることを把握し大事なことは忘れずに必ず手続きを行うことが重要です。
最近では、引っ越しの準備に役立つ便利なサービスも提供されています。必要に応じて上手く活用して、効率的に引っ越しの準備を進めていきましょう。